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現場と経営をつなぐ
管理職から見た「リテイション」
夫婦の対話から生まれた「リテイション」。現場では、管理職がその理念や考え方をこんな風に実践しています。
看護部長 小熊 陽子
看護師歴30年以上。2025年12月リテイションに入社。縁あってリテイションの管理職として、現場と経営の両方を担う。
日程に会話の時間を組み込む
前職で管理職も経験した小熊。現場で「会話の重要性」を意識することが理念の実現につながると考え、日々の作業日程の中に「振り返り」や「情報共有」など30分程度、「会話」の時間を組み込んでいます。
目の前の作業に流されて先延ばしすることなく、集中してコミュニケーションに向き合える時間です。
「こういうやり方もあるんだね」から始まる
スタッフは年齢もキャリアもバラバラ。話が得意な人もいれば、人前は苦手という人もいます。小熊が心掛けているのは「否定しない」「押し付けない」こと。少人数で話してみたり柔らかく問いかけたりと、もっとスタッフが喋りたくなるように、試行錯誤しています。業務上の課題があればまずスタッフの意見を聞き「そうなんだね。こういうやり方もあるんだね」と受け取って、ともに最善の策を考えていきます。
日々の会話を重ねる中で、世代が違うスタッフの間でも徐々に信頼関係が育まれています。ベテランの経験や技術を若手が素直に受け入れ、逆に若手が自分のお母さんくらいの先輩スタッフにスマホの使い方を教える、というような光景も見られるようになりました。
正解のない問いにともに向き合う
リテイションは、医療的なケア中心の「看護」とその人らしい生活を支援する「介護」という異なる専門性を持つスタッフが一緒に働く現場です。立場によってケアの方法や優先順位が異なるため、定期的に話し合いの場を設定して、双方の知識を知る機会としています。
先日、運営する施設で初めて、利用者さまの看取りを経験しました。水を飲ませてもいいか、控えるべきか。飲ませるならどうやって飲ませるのか。それは看護、介護スタッフが丁寧に情報をやりとりし、正解のない問い一つひとつに向き合う経験ともなりました。小熊は「腫れ物に触る態度ではなく、最期まで利用者さまの尊厳を守ることができたように思う」と振り返りました。
職員の給与上がれば、介護の質も上がる
前職で管理職を経験していた小熊も、経営について学ぶのは初めて。毎週1回行われる幹部会で介護報酬の仕組みを勉強し「工夫次第で加算や収益が上がることが分かった。経営のことも考えながら、利用者さまを増やしたい。職員の給与が上がればいい人材が集まり、介護の質も上がる」と語ります。
初めての介護事業、初めての経営。
「次は何をしようかなって、毎日わくわくしています」
「どうやったら職場のみんなが楽に働けるか」を考えることが好きです。
これからも対話を大切にしながら、利用者さまと会社全体が豊かになれる未来を、みんなで作っていきたいと思っています。